藤山

民主化＝いい国になること？昨年（2011年）は中東・北アフリカで“独裁者”たちが退けられ、殺されもしてきました。いわゆる「アラブの春」「ジャスミン革命」と呼ばれてます。でも、国政が民主化されさえすれば「バンザーイ、これからはいい国になるぞ～！」と当事国も他国も浮かれ騒いでいていいのでしょうか。「民主化された国々＝よく機能したパラダイス」という考え方が幻想であることは、日本の政界のていたらくや、あんなに支持されていたアメリカ大統領のジレンマ、ほかにも高福祉国家と呼ばれている国々の重税を見れば明らかです。「みんなで話し合って決めるのが最善だ」と言い続けている限り、多数決で負けた意見や約束事はツブされます。議員さんが審議の途中で、相手の説得に応じて自分の意見を変更することなどまずありませんから。誰が真のトップか分からない以上、どんなに良い決定も“トップダウン”には行き渡りませんね。「独裁」というコトバには嫌な響きが付きまといますが、「独裁者がいなくなったから、もう安心だ」みたいなノー天気な報道が大勢を占めている現状をどう思いますか？